開発著しい新宿線の瑞江駅を北口に降り、徒歩1〜2分のところにある東部フレンドホールが、今回登場願った『オカリナサークル“tutti”』の活動場所だ。指導にあたる上杉紅童先生、代表の大寿美幸司さんらに話を聞いた。
会は平成11年に発足したのだが、その経緯は「以前、先生がオカリナの区の講習会を開いていて、私たちはそれに参加していたんですが、講習会を修了した時に、これだけで終わらせるのはもったいないという思いがあったんです」(大寿美さん)。現在8名が在籍している。ちなみに、名称の“tutti”とは、イタリア語で「合奏する」という意味だそうだ。
あの何ともいえない優しい音色で人気が高いオカリナ。独特の形が知られているが、あれはガチョウをかたどったもの。大小10種類あり(形は大きさが違っても全て同じ)、この会では曲によって7種類を使い分けているという。
大きい形のものほど低音になるのだが、大きくなればそれだけ穴を押さえるのが大変になる。「ですから女性には少し厄介かもしれませんね」(大寿美さん)。
演奏する曲は多岐にわたる。外国民謡や舞曲、文部省唱歌、またアニメのテーマ曲など実にさまざまだ。箏曲をオカリナ用に直して演奏することもある。「アレンジすれば大抵の曲はできるんですよ」(上杉先生)。
このオカリナ、リコーダーやフルートなどのように穴が開いているのだが、いくつあるかというと、表10個、裏2個の計12個。この穴を音階ごとに指で押さえながら吹いていく。
この指づかいが結構難しいという。リコーダーを吹いた時に、うまく音が出なかったという人も多いのではないだろうか。これと同じで、「自分では穴を押さえたつもりでいても、しっかり押さえられていなければ、音はちゃんと出ませんからね(笑)」(上杉先生)。
口で吹く楽器というと肺活量が関係してくるのかなと思いきや、「呼吸法ができてるかどうかですから、普通に歌える人なら大丈夫です。肺活量は問題ではありません」(上杉先生)。また、「ちゃんとした呼吸法で、指を使って、頭も使いますから健康にいいし、ボケ防止にもなります」と先生や会員らは口をそろえる。
会では年2回の演奏会を行っており、11月のこの館の文化祭には毎年参加している。今はその練習に余念がない日々だ。
定期活動は東部フレンドホールで、第1、3火曜日の午後6時から9時まで。入会金無し、月会費が3,000円。
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